
今回紹介するのは、
Feuerhand Nr.423です。
製造年代は資料上、
1935〜1942年頃
とされています。
Feuerhandの中でも堂々とした大型サイズを持ち、戦前期に製造された希少なモデルです。





Feuerhandには3つのシリーズ体系が存在した
Feuerhandの同時期の大型モデルについて、
次の3系列が主に挙げられます。
- 205・223・227
- 305・323・327
- 405・423・427
この中でFeuerhand 423は、
405・423・427系列
に属するモデルです。
同じ系列では、空気管・タンク・バーナーなど基本構造に共通点があり、仕様の違いによって異なるモデル番号が与えられていました。
このモデル番号の関係を知ると、Feuerhandが単純に一台ずつ独立したランタンを作っていたのではなく、共通設計をもとに複数の派生モデルを展開していたことが見えてきます。
末尾「7」モデルとの違い
227・327・427
など末尾が「7」で終わるモデルには、
クロスしたグローブガード
が採用されていました。

※上記は327
一方、423は画像でも確認できるように、
上から被せるグローブガードを主体としています。
つまり同系列の
423と427
は基本構造を共有しながら、グローブガード構造に
明確な違いがあったと考えられます。
初期型にはクランク式グローブリフト
423のもう一つの興味深い特徴が、
クランク式グローブリフト
です。
資料によると、
- 223
- 227
- 323
- 327
- 423
- 427
には、当初クランク式のグローブ昇降機構が採用されていました。

ハンドルを操作することでグローブ周辺を持ち上げ、点火やメンテナンスを行う構造です。
しかし1935年以降、
323と423ではクランク式グローブリフトを備える仕様と、備えない仕様が存在した
とされています。
つまり同じ「423」であっても、製造時期や仕様によって構造差が存在します。
1935〜1942年頃の戦前モデル
今回参考にした個体は、
1935〜1942年頃
のものとされています。
この時代はFeuerhandが数多くのモデルを展開していた時期であり、現在主流となっている275・276系とは異なる、個性的な設計を見ることができます。
特に423は、
- 大型ボディ
- 大型グローブ
- 独特なグローブガード
- クランク式リフト機構の変遷
- 405・423・427というシリーズ関係
など、戦前Feuerhandの設計思想を感じられるモデルです。
まとめ
Feuerhand 423は、
1935〜1942年頃に製造された大型の戦前モデル
です。
また、
405・423・427
という同一系列の中に位置し、末尾7の427ではクロス型グローブガードが採用されるなど、仕様違いが存在しました。
さらに423では、初期にクランク式グローブリフトが採用され、1935年以降はクランク式を備える仕様と備えない仕様が存在したとされています。
単に珍しい大型ランタンというだけでなく、
Feuerhandの戦前モデルがどのように共通設計から派生し、改良されていったかを知ることのできる興味深いモデルです。


