
今回ご紹介するのは、
アメリカの老舗ランタンメーカー
Dietzが製造した小型の超人気モデル、
Dietz SCOUT(デイツ・スカウト)
です。
数多くのファンのいる
DIetz SCOUTですが、
製造年数は1920年–1923年の
わずか3年間しか無い、
希少モデルです。
1923年には後継モデル「Sport」へ
置き換えられたとされる、非常に短命なモデルです。
わずか数年という短い製造期間から、
現存数も少ないですが、
スリムなフォルムが可愛らしいランタンです。


ホヤにもエンボスされており、
表面には
「DIETZ SCOUT N.Y U.S.A」
反対側には「H1」〜「H5」のエンボスが
されています。


Dietz SCOUTはどのように誕生した?
Scoutの誕生には、Dietzの過去モデルが関係しています。
専門資料によると、Scoutの製造には、
Dietz Eureka Driving Lantern
の製造設備・金型が活用されたとされています。

また、SCOUT以前には小型ランタンの
Dietz Boyが存在しました。
Boyは1879年に登場し、1908年に生産終了。
その後、小型ランタンのラインナップに空白が生まれ、第一次世界大戦後の1920年にScoutが登場したと考えられています。

わずか約3年で後継「Sport」へ
Scoutは長く生産されたモデルではありません。
1923年には、後継となる
Dietz Sport
へと移行しました。
ScoutとSportは外観が非常によく似ていますが、
Sportでは製造工程が見直され、
はんだ付け作業を減らすことで製造コストを抑える改良が
行われたとされています。
一番分かりやすいのはタンクと本体に
はめ込む時の金具の有無です。


つまりSportは、Scoutのデザイン思想を受け継ぎながら、
より量産に適した構造へ進化したモデルとも言えます。
Scoutには複数の仕様が存在
Scoutには、いくつかのバリエーションが確認されています。
以下はその中でも初期型と言われています。
オイルタンク部分に
「Scout」の真鍮製ネームプレート
がはんだ付けされた仕様。

その後のタイプでは、トップ部分に
「Dietz Scout」
の名称や特許情報が直接刻印されています。

特に初期の真鍮プレート仕様や、
全てが真鍮、もしくは銅製で出来たパターンも
ありますが、滅多に出て来ないので、
私もまだ手にしたことはありません。

1920年に登場し、1923年には姿を消したDietz Scout。
短命だったからこそ、現在ではDietzの歴史を語る上でも面白い一台です。


