【Feuerhand 235】独立式トラックテールランタン|戦前ドイツ交通規制から生まれた特殊モデル

今回ご紹介するのは、
Feuerhand 235です。

Feuerhand 225よりタンク容量が
大きくなり、満タンで24時間燃焼が特徴です。

グローブはFeuerhand 225の物が
そのまま採用されております。

トラックライト用ランタン

1930年代後半、ドイツでは車両交通規制の強化により、
トラックやトレーラーには「独立して点灯し続ける尾灯」
の装備が求められるようになりました。

その規格に対応するためにFeuerhandが製造したのが、

「Unabhängigen Schlußlichtes U.S. 235」

(独立式テールライト 235)

通称 Feuerhand 235 です。

一般的なハリケーンランタンとは少し異なり、
このモデルはトラックまたはトレーラー用の
として設計された、
非常に特殊な存在でした。


製造年代

1938〜1942年頃

特に1938年前後のモデルは、
戦前Feuerhandらしい重厚感と実用品らしさが共存しています。


RT63とは?

タンク部に刻印される

RT63

という表記。

  • RT63 = クリアグローブ仕様
  • RT62 = レッドグローブ仕様

を示す区別として使われていました。

これは、

Berlin-Charlottenburg

物理工学試験機関での認証番号

を意味しています。

RT =

“Technische Reichsanstalt”

(ドイツ国立物理技術試験機関)

での認証を受けた灯火という意味になります。


トラック専用設計

235は、当時のトラック後部に
装着されることを前提として作られていました。

説明書には、

  • 左側への装着指定
  • 点火方法
  • 芯調整
  • 給油方法
  • メンテナンス方法

などが細かく記載されています。

さらに、

  • 水跳ね
  • 飛び石

から炎を守るための大型フードも特徴。

軍用・業務用らしい無骨な構造になっています。


24時間燃焼

235USは大型タンクを採用しており、

満タンで約24時間
の連続燃焼が可能。

これは長距離輸送や夜間輸送に対応するためでした。

当時の一次資料では、

「1時間あたり2/3ペニヒの低コスト運用」
=「長時間使えるうえ、燃料消費も少ない経済的なランタン」

当時のドイツ通貨単位を用いて、
経済的なランタンと紹介されており、

南京錠で盗難防止することを推奨するとも
最後に書いてあり、別売りで南京錠も
販売していたようで、面白いですよね。


実用品としてのFeuerhand

Feuerhandというと、
アウトドアランタンのイメージが強いですが、

この235USのように、

  • 交通法規
  • 軍需
  • 輸送インフラ

と密接に関わっていたモデルも数多く存在します。

【参考】

RT表記のないモデルも存在します。

キャンプキングダム
入手困難なビンテージランタン・ストーブを
販売しております。

ショップは以下をクリックしてください。

https://camp-kingdom.shop-pro.jp