【HASAG Tropic Nr. 811】唯一無二のロック機構ー輸送用特殊ランタン

HASAG(Hugo Schneider AG)Tropic Nr.811は、
1937年〜1939年頃に製造された
輸送用ランタンです。

主に荷車や輸送車両に搭載される用途を想定し、
通常のハリケーンランタンとは異なり、
燃料が漏れない特殊な燃料ロック機構を
備えている点が最大の特徴です。

⚫︎製造背景

1937年、HASAGはFrowo(Fröhlich & Wolter社)を吸収。
そのため初期個体にはFrowo製パーツ(燃料キャップなど)が使用される場合があり、
過渡期モデルとしてコレクター価値が高い存在です。

⚫︎特殊ロック機構

Tropic 811最大の特徴は、
輸送中の燃料漏れを防ぐための
燃料タンクロック機構です。

燃料キャップ横のバルブを回すことで、
内部金属プレートとゴムガスケットが上昇し、
バーナー挿入口を密閉します。
これにより輸送時の漏れを大幅に抑制しました。

外側からはとても見えづらいので、
写真に収めるのは難しいのですが、

当時としては非常に実用性の高い設計であり、
輸送用途に特化した高度な技術が投入されていました。

⚫︎ ロゴについて
本体には1933年にHASAG70周年を記念して使用された
ダイヤモンドロゴが確認され、
1937年には正式商標として登録されました。

⚫︎ 希少性
Tropic Nr.811は短期間のみ製造されたため現存数が少なく、
特殊用途モデルとして非常に高いコレクター人気を誇ります。

⚫︎ 総評
HASAG Tropic Nr.811は、
1930年代後半ドイツにおける輸送・実用ランタン技術の集大成とも言える存在です。

通常モデルとは異なる特殊機構、
短命な製造期間、
そして戦前ドイツ工業史の流れを反映した背景から、
資料的価値・コレクター価値ともに非常に高いモデルです。

「輸送用ランタン」という特殊分野を象徴する、
HASAG屈指の希少モデルと言えるでしょう。

キャンプキングダム
入手困難なビンテージランタン・ストーブを
販売しております。

ショップは以下をクリックしてください。

https://camp-kingdom.shop-pro.jp