
Enders No.9061とは?
今回ご紹介するのは、ドイツのEnders(エンダース)が作ったガソリンストーブ、No.9061です。1960年代ごろ、ドイツ連邦軍(Bundeswehr)の装備として使われました。
Endersは1883年に創業したドイツのメーカーで、1950年代の初めには手のひらサイズのガソリンストーブBenzin-Baby No.9063を生み出しています。No.9061は、それより一回り大きな箱型のストーブです。
軍用はオリーブ色、民間用はシルバー
ドイツのアウトドアブログ「auf Tour」によると、No.9061には2つの仕様があります。
– **連邦軍向け**:つや消しのオリーブ色で、型番に「B」が付く。補給番号(7310-12-120-0877)などの軍用の表示が入る
– **民間向け**:構造は同じで、シルバーの塗装
同じブログでは、連邦軍が数千台を調達し、のちに払い下げられたため、今では軍用のほうが状態の良いものを見つけやすいとも書かれています。
箱の中に折りたたむ構造
No.9061は、五徳とバーナー、燃料タンクを箱の中に折りたたんで収めるつくりです。箱を開けて起こすと、そのまま使える状態になります。調整つまみやノズル掃除用の軸も箱の中に押し込めるので、外に出っ張るものがありません。

フタの裏には、ドイツ語の使い方(Bedienungsvorschrift)を書いた赤いプレートが付いています。


この個体は、未使用の状態でした。フタには「915」と手書きの番号が入っていて、軍の装備として管理されていたことが感じられます。

こんなNo.9061もあります(過去の取り扱い品より)
未使用のもう1台|プレートの「EINFLAMMIG」
こちらも未使用のNo.9061です。

フタ裏のプレートの端には、縦書きで「KOCHER, BENZIN, EINFLAMMIG」と書かれています。ドイツ語で「ガソリンストーブ、1口(バーナー1つ)」という意味で、軍の装備品としての名前です。

整備済みの1台
前のオーナーが整備した、実際に使われてきたNo.9061です。タンクのまわりには使い込まれた跡があり、道具としての貫禄を感じさせます。



まとめ
Enders No.9061は、ドイツ連邦軍の装備として使われた、オリーブ色の箱型ガソリンストーブです。
五徳もタンクも箱の中に折りたたんで収まる構造は、持ち運びの多い軍用品らしい合理的なつくりです。フタ裏のプレートや手書きの管理番号など、軍用品ならではのディテールを見比べるのも楽しいモデルです。
キャンプキングダムでは、ビンテージのストーブも取り扱っています。

