
Feuerhand Atom 75FSは、
Atomシリーズの中でも市場流通が極めて少ない、
非常に希少なバイシクル用後尾灯モデルです。
製造年:1939〜1940年
⚫︎「FS」の意味とは
「FS」=Fahrrad-Schlusslicht
つまり「自転車用テールランプ(後尾灯)」を意味します。
戦前ドイツにおいて、自転車後部へ装着し夜間走行時の安全確保を目的として設計された特殊用途モデルであり、通常のAtomシリーズとは明確に異なる実用装備が特徴です。
特徴
- 黒塗りブラックボディ
当記事の画像は黒塗装がなくなっている - 専用ブラケット装備
- リフレクター搭載
- 赤色グローブ仕様(後尾灯)
- 自転車後部装着用リアライト
広告資料でも、

- Nr.175F = 前照灯(フロントライト)
- Nr.75FS = 後尾灯(リアライト)
として前後セット運用が確認されており、Feuerhandが自転車安全灯市場にも本格展開していたことが分かります。
オリーブグリーンパーツの理由
75FSでは、バーナーやキャップ部分に
オリーブグリーン塗装が見られる個体があります。
これは後年交換されたものではなく、資料を確認する限り、ドイツ国防軍向け生産背景を持つため、一部軍用仕様パーツがそのまま採用された可能性があります。
つまり、
「軍用部品を流用した実用品モデル」
としての特徴を持つ、非常に興味深い仕様と言えます。


コレクター視点での価値
- 市場流通数が少ない
- 専用用途モデル
- 戦前ドイツ自転車文化資料
- 軍用背景を持つ可能性
- オリジナル状態の個体は極めて希少
Feuerhand Atom 75FSは、単なる小型ランタンではなく、戦前ドイツの交通安全・軍需・実用品設計が融合した歴史的モデルです。


